競馬番組理論

競馬番組理論とは

まず、競馬番組の話からしましょう。

競馬番組は年3回(春・夏・秋)に主催者から発行される冊子です。


インターネットが普及して、今でこそ主催者のホームページでも入手可能になりましたが、以前は、この冊子をに入手するために、新橋のPRセンターでは行列を作ったものです。
この冊子は、前半部分が競馬番組「一般事項」、後半部分に「番組」の構成となっています。
(※冊子が入手できない方は、主催者のホームページの「競馬メニュー」→「競馬番組及びルール」で取り出せます)

競馬番組理論とは、競馬のルールが記載されている「競馬番組」を元に連対馬(1、2着馬)及び3着馬を炙り出していく理論のことです。

競馬番組理論は「裏読み系」「オカルト系」」に分類されるようですが、競馬のルールに基づいて解読していくわけですから、これこそが正攻法の手法と言えるでしょう。

オペレーションとは

JRAのオペレーションはJRA創立10周年にあたる1964年に構築されたと言われています。
この年度に、JRAが創立された初めての3冠馬シンザンが誕生します。(セントライトはJRA創立前)
そして、JRA創立30周年にあたる1984年に歴史的大改革が行われます。それがグレード制の導入です。(GIを頂点とするピラミッド体系)


この年度に誕生したのが【歴史的指標馬】シンボリルドルフです。
新ルールを元に、グレード制度というものは、こういうものだということをルドルフ自身がルールブックとして手本を見せているのです。

一例をあげましょう。
シンボリルドルフが勝利したGIは、皐月賞、東京優駿、菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)、ジャパンC、有馬記念で、GI7勝。
シンボリルドルフは国内GI7勝までというルールを作ったわけです。

私の著書『ディープインパクト誕生の裏に隠されたシナリオ』(東邦出版)では、シンボリルドルフ級の馬の誕生を予告しました。

それがディープインパクトですが、2005年の春の時点で無敗の3冠馬を作っていると、サイトの会員さんには宣言しました。

なぜそれが解ったかと言えば、JRA創立51年目であったからです。
2004年は、JRA創立50周年で大々的に創立記念行事が行われましたが、その半世紀を終えた1年目の新時代だからこそ、無敗の3冠馬を作ってくるのだと。

それは、シンボリルドルフの戦歴から読み取れるもの。

シンボリルドルフ 第51回東京優駿(日本ダービー)1着

ルドルフが【歴史的指標馬】であり続ける理由は、半世紀を超えた1年目の新時代のダービー馬だからなのです。
これを知っていたからこそ、JRA創立51年目に、ディープインパクトが誕生するのが解ったのです。

ディープインパクトも生涯国内GI7勝で引退。

これもルールどおり。
ルールが解らなければ、選抜されるべき馬は見えてきません。
こうしたルールを一つ一つひも解いていくことが、競馬番組解読であり、オペレーション解読なのです。